遺言書
遺言者 柏太郎は、本遺言書により次のとおり遺言
する。
1.遺言者長男 柏一郎、長女 松戸春子、次女野田
夏子は、遺言者が脳卒中を患い、その後の後遺症
で、日常生活をひとりではおくれなくなった状態
にもかかわらず、見舞いはおろか、一切の援助を
することなく今日にいたっている。
そのため、遺言者は妻 柏花子に財産のすべてを
与え、長男 柏一郎、長女 松戸春子、次女野田
夏子には、一切の遺産を残さないものとする。
2.本遺言の遺言執行者として次の者を指定する。
住所 千葉県○○市○○町○○番○号
行政書士 □□□□
平成○○年○月○日
千葉県○○市○○町○○番○号
遺言者 柏太郎 印
【解説】
子に財産を遺したくない場合、遺言者に子に財産を
与えない旨を記載することができます。
ただ、遺留分があるので、後々遺留分減殺請求権を
行使してくる可能性が考えられます。
そのため、場合によって遺言で子に遺留分減殺請求
をしないように頼む記載が必要になってきます。
また、子が親を虐待するなど、子に著しい非行があ
る場合には遺言で子を相続人から排除することによ
って子の相続権をはく奪することもできます。
<ケース>
遺言者に妻と3人の子どもがいる場合
<法定相続分> <遺産分割方法の指定>
妻 2分の1 妻 1(全部)
長男 ½×⅓=6分の1 長男 0
長女 ½×⅓=6分の1 長女 0
次女 ½×⅓=6分の1 次女 0