こんにちは、相続手続き専門行政書士の佐藤和彦です。
今日のヤフーニュースに相続税に関するこんな記事が載って
いました。
課税対象財産が過去最低=相続税、1人当たり2億円―国税庁
時事通信 12月13日(金)16時47分配信
2012年に亡くなり、財産が相続税の課税対象となった人は5万2394人(前年比1.6%増)で、その財産は10兆7706億円(同0.3%増)だったことが13日、国税庁のまとめで分かった。1人当たり2億557万円で、基礎控除額が現在の制度となった1994年以降では過去最低という。
国税庁は、都市部以外での地価の下落傾向や、同年中の株価の下落などが反映しているとみている。財産別では、土地が5兆3699億円、現金・預貯金が2兆9772億円、有価証券が1兆4351億円だった。
課税対象となるのは、財産から5000万円と相続人1人当たり1000万円を控除した額。
やはり、デフレを反映して不動産評価が低くなっている影響で1人
あたり課税対象額が2億円を切ったようです。
といっても2億円近くの課税額があるということは、あるところ
にはあるといったところでしょうか?
(でも自宅の評価が高くても、売る訳にはいかないですが……)
高齢化社会を迎え、今後制負担は、資産課税と消費税に益々
シフトしていくことが予想されます。
現に、平成27年度からは、基礎控除額が引き下げられることが
決まっています。
ただ、資産があるからといって、生前に過度な節税対策を行わ
ないほうが良いと、私は思っています。
例えば、相続人を増やすために、孫を養子にするとの節税策を
薦める本がありますが、孫の立場になって考えると、自分の戸籍
は、なんでおじいちゃん・おばあちゃんの子供になっているの
と聞かれたときに、「節税対策」だよ。と胸を張っていえるで
しょうか?
とはいっても相続は一生に1回・2回しか経験しないもので、
申請方法・手続き方法によって、課税額が大きく違ってくる場合
があります。
もし、その時が来たら慎重に行いたいですね。
亡くなった方(被相続人)のためにも。
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