エクアドルで死傷したご夫婦の遺族年金と相続

 

柏市の相続手続き(届出)専門行政書士の佐藤和彦です。

今年初めての投稿になります。

今年もよろしくお願いいたします。

 

エクアドルで襲撃され死傷されたご夫婦の事件はショッキン

グでした。というのも、私も場所の違いがあれ、1月2日(木)

まで海外旅行に行っていたからです。

日本と同じ感覚で、海外旅行をしてはいけないと改めて思いま

した。

さて、ご不孝にもご主人が亡くなった奥様にはどのような保障が

あるか考えてみます。

生命保険金や旅行中の傷害保険を除けば、遺族厚生年金がご主人

が会社員であれば一般的に支給されます。

その際の遺族厚生年金の支給額ですが、このご主人の場合おそら

く毎月の厚生年金保険料の300カ月を納めた額の老齢厚生年金額

の3/4が支給されます。

ただ残念ながら一生涯とはいかず、妻の年令が30歳未満(この

事件に該当)であれば、5年間の有期給付になってしまいます。

以前は一生涯でしたが、平成19年の改正によって、改められま

した。

30歳未満は若いので、生活能力があるからという理由なのか?

年金総支給額を抑えたい理由なのかわかりませんが……

 

また相続についても、新婚旅行から帰ってきてから籍をいれる場合

があると思いますが、その場合の相続については、妻に相続権は

なく、夫の両親・祖父母か兄弟姉妹が相続人になります。

(夫が再婚でなく、子がいないばあい)

 

 

時事通信 1月6日(月)21時41分配信

 南米エクアドルのグアヤキル市内で、新婚旅行中の日本人夫妻が銃撃され死傷した事件で、死亡した夫の遺骨が6日夜、現地まで出迎えた家族とともに、成田空港着の航空機で帰国した。
 午後8時前、到着ゲートに現れた両親と姉ら家族4人は終始うつむいたままだった。父親は「一つ言えることは、エクアドル政府はよくやってくれた。感謝している」と話した。
 遺骨を収めた黒いバッグを右肩に掛け、手でたたきながら「これです。こんなになって」と鎮痛な面持ちで答えた。
 家族らは、警察の犯罪被害者支援室の職員に守られるようにして空港を後にした。
 夫妻は現地時間の昨年12月28日夜、外出先から通り掛かりのタクシーを止めてホテルに戻る際、銃撃された。妻も重傷を負ったが一命を取り留め、現地の病院で治療を受けている。