押印の種類と意味

↑印の画像はイメージです

 

基本的な押印の意味は、自署(じしょ)とともに押印し、その

文書の内容を承諾するというものです。

そのほかには、以下の3種類があります。

 

●割印

2枚の文書をずらし、双方の用紙に印影がかかるように押印す

るやり方と、2枚綴りになっている文書の綴じ目に押印する方

法があります。

いずれの方法も、分かれたふたつの印影を合わせれば、同一

かつ同時期に押印されたものであることがわかるので、2枚

の文書が同じものであることが証明されます。

割印が用いられる文書には、契約書や公文書などがあります。

 

●捨て印

書類の欄外に押す印で、これを押すことは書類の書き換えを

了解するという意味をもちます。

書類を作成したあとで、内容を訂正するときに、この捨印を

利用します。

 

これは署名したひとが複数の場合、全員の訂正印をもらう手間

を省くため、あるいはひとりだけが署名する届け出でも、些細

な事柄の訂正の際にいちいち訂正印を求めなくても済むという

便宜上の理由からです。

 

但し、借用書のように、相手側だけが保管する重要書類の場合

は、勝手に字句の加除訂正をされたときに、多大な被害をこう

むる可能性があります。

 

ですから、捨て印を押す前には書類の内容をよく理解して、

慎重に押す必要がります。

 

●訂正印

書類を書き間違えた場合など、書類の字句を訂正したことを

証明する印です。

署名押印のときに使用した印と同じものを使用します。